№16 邦楽サークル“風雅”
茨城県ひたちなか市で邦楽の普及に取り組まれている邦楽サークル“風雅”さんにお話を伺いました。
レパートリーは古典からポップスまで 箏・三絃・尺八で演奏
邦楽サークル“風雅”は、平成14年に設立された箏・三絃・尺八のサークルです。古典~現代曲、ポップスまで幅広いジャンルの演奏を行います。ひたちなか市主催の伝統文化フェスティバルを始め、様々なイベントに参加しています。
文化庁の承認を受け、親子教室を開催。邦楽を体験・習得できる
平成25年より文化庁の「伝統文化親子教室事業(次世代を担う子ども達が、親と共に伝統文化を体験・ 習得し、文化の継承と豊かな人間性を育むことを目的とした取り組み)」の承認を受け、ひたちなか市近隣の小・中学生及びその保護者を対象に、月2回(現在はコロナ禍のため月1回)箏・ 三絃(三味線)の親子教室を行っています。
昼間は部活や仕事で忙しいとの声を受け、夜の部を開催するなど柔軟な教室の運営を行っています。コロナ禍で活動が思うようにできない中、2021年6月に都内で開催された「K 邦楽コンクール 中学生 古典の部」に3名が出場し、優秀賞・奨励賞を受賞しました。
邦楽を伝えていくために
当サークルは、イベントでは着物を着用して演奏します。日常とは一味違う装いは、「日本人らしさ」を実感できると親子共に好評です。長さ6尺(約182cm)ある箏を持ち運び、セッティングするのは大変ですが、お互い協力し合って乗り越えるのが良いところでもあります。楽器の作り手が減少するなどの邦楽全体を取り巻く環境や、イベント出演時の大変さなど様々な課題はありますが、日本の伝統音楽の後継者として県内外での活動を続けて行きたいと思っております。