№5 新宿駅で茨城県伝統文化ライブを開催!JR新宿駅新南改札前の「ペンギン広場」に茨城の伝統文化の音が鳴る!
2016年に新しく開設されたJR新宿駅 新南改札。その改札を抜けると、目の前には「ペンギン広場」と呼ばれる広場があります。
新南改札から見て左手には新宿高島屋、右手にはサザンテラス、足元にJRの各線の走る様子が見える見晴らしの良いこの広場は、新宿駅の新しい待ち合わせスポットとしてもにぎわいをみせています。
この「ペンギン広場」では、6月1日(金)〜9月2日(日)にかけて、サッポロ生ビール黒ラベルビヤガーデン「THE PERFECT BEER GARDEN 2018TOKYO」が開催されました。
期間最後の週末の9月1日(土)に、「茨城伝統文化ライブ」を開催。茨城県の3団体がパフォーマンスを披露しました。
石岡木遣(いしおかきやり)
今回、出演した5名のメンバー
ライブの最初に登場したのは、消滅の危機から復活した「石岡木遣」。
「石岡木遣」は昭和39年ごろまで石岡のおまつりでも披露されていた伝統あるものでしたが、時代とともに継承者が減り、消滅の危機に晒されていました。この危機を救うため・伝統を継承するため、数年前に発足した会が「弘聲会」(こうせいかい)です。
道ゆく人々も木遣のパフォーマンスに足を止めます
木遣の最大の特徴は、楽器もBGMも無くメンバー同士で抑揚を合わせて一つの唄をつくるところにあります。もともとは鳶職の仕事歌として始まりましたが、今では結婚式や祝賀会などの祝い事のオープニングでも歌われます。まさしく「伝統文化ライブ」の開幕を新宿新南口に知らせるに相応しいパフォーマンスとなりました。
創作和太鼓 来舞(らいぶ)
続いて登場したのは創作和太鼓「来舞」。
普段はひたちなか市で太鼓教室を開催しており、県内の多くの学校でも太鼓教室を開催しています。県外のお祭りやステージにも出演しており、その出演回数は5,000回を数えます。
特に学校での出張授業では、ただ叩き方を教えるだけではなく太鼓を通じて、「楽しく学ぶ」「自分で考えて行動する」などの心構えを指導しながら、伝統文化を子供達に伝える活動をしています。
今回は、振り付けも交えながらの太鼓パフォーマンスを行いました。新宿新南口に鳴り響く太鼓の音色に行き交う人々も興味を持っているようでした。
古河神楽保存会(こがかぐらほぞんかい)
ライブの最後を飾るのは、古河市に300年続く神楽の演舞。
東京の中心地とも言える新宿駅に登場した神楽の舞台に多くの方々が足を止めました。
この神楽は「永代太々神楽」(えいだいだいだいかぐら)と呼ばれ、古河市中田の鶴峯八幡宮(つるがみねはちまんぐう)の春の例祭で奉納される神楽です。演舞で使用される神楽面には「享保十六亥三月十九日」(1731年)と記されているものもあり、伝統があります。
古河神楽保存会は、この伝統的な神楽を継承する為に発足した団体であり、現在では地元の小学生を対象にした体験会を実施しています。
今回は12ある演目のうち3つの演舞を披露していただきました。演目の中には「天の岩戸」を題材にした演舞が盛り込まれており、見応えのある演舞に日本人はもちろん外国人の方々も観覧していました。
今回開催した「伝統文化ライブ」は、東京の中心地でも伝統文化のパフォーマンスが十分に盛り上がることを証明する機会になりました。
茨城県では、今後も伝統文化団体に発表の機会を提供していきます。