常陸大津の御船祭
御船祭は、北茨城市大津町に鎮座する佐波波地祇(さわわちぎ)神社の祭礼で、5年ごとの大祭に行われる。祭がいつ頃始まったのか明らかではない。5月2日の宵祭りでは、夜間暗闇の中で、佐波波地祇神社の本殿より御輿に「御分霊写しの儀」が行われる。5月3日の本祭りでは、御輿は諏訪神社下で神船に移される。御輿を乗せた神船は、水主(歌子)の歌う御船歌や囃しにあわせて300人ほどの曳き手に曳かれ、約5時間かけて浜の津神社下に到着する。船底には山車のような車輪はなく、ソロバンと呼ばれる井桁状に組んだ約100丁の木枠を敷き、2、30人の若者が船縁にとりつき左右に揺らしながら木枠の上を滑らすように曳いていく。津神社下で下船した御輿は、潮垢離の神事を行った後、神社に環御する。かつて神船は、海上を渡御していたが、その後海上部分が陸地となったため、現在のような陸上を船が動く形になった。[出典:茨城県教育委員会編2010『茨城県の祭り・行事-茨城県祭り・行事調査報告書』]。
読み仮名 | ひたちおおつのおふなまつり(おふねまつり) |
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市町村名 | 北茨城市 |
活動実施場所 | 大津町 |
ジャンル | 祭礼 |
行事日 | 5月3日 |
季節 | 春 |
文化財の体系 | 無形民俗文化財 |
文化財等の指定区分 | 国指定 |
指定年月日 | 2017年3月3日 |
存続状況 | 活動中 |
活動団体名 | 常陸大津の御船祭保存会 |
備考 | 写真提供者:常陸大津の御船祭保存会・北茨城市 |