常陸国風土記を見る

茨城県立歴史館

訂正常陸国風土記

年代:天保10年(1839年)

水戸藩士・西野宣明が、彰考館に伝わった『常陸国風土記』の写本と他の伝本を用いて校訂・編集し、天保10年(1839年)に水戸の版木屋から出版した。この編集事業は、藩主・徳川斉昭の命により行われた。諸本による異同、参考にすべき諸書・諸説が上欄に標注として示されている。現在でも、風土記の研究者にとっては、必読の文献となっている。

訂正常陸国風土記版木(茨城県指定文化財)

年代:天保10年(1839年)

天保10年(1839)に、西野宣明が『訂正常陸国風土記』を出版した際の版木。サクラ材を用いた両面彫り20枚が1組となっているが、その中の1枚(鹿島郡の一部)。

常陸国風土記(菅政友写本)

年代:文久2年(1862年)

彰考館員であった菅政友が、“彰考館本”(加賀前田家が所蔵していた『常陸国風土記』を水戸藩が書き写した写本、昭和20年焼失)を忠実に筆写した写本。巻末に文久2年(1862)8月に書写と記されている。“彰考館本”の写本としては、最も信頼できるものとされている。

展示施設情報
名称 茨城県立歴史館
住所 水戸市緑町2-1-15
電話番号 029-225-4425
開館時間 9:30~17:00
入館は16:30まで
休館日 毎週月曜日
※ただし月曜日が祝日の場合は翌日
参考URL http://www.rekishikan-ibk.jp