常陸国風土記を訪ねる

大櫛の岡”大串貝塚”(おおくしのおか”おおくしかいづか”)

「常陸国風土記」に記載されている貝塚で、文献に記載された貝塚としては、世界最古の貝塚であり、これにまつわる巨人伝説とともによく知られている。昭和初期に行われた調査で、縄文時代前期に形成された遺跡であることが判明している。ヤマトシジミを主とした貝殻・魚骨・獣骨・石器・土器等が出土している。

指定の種別 国指定史跡
市町村名 水戸市
所在地 水戸市塩崎町1064-1
担当課 水戸市教育委員会
水戸市埋蔵文化財センター
電話番号 026-269-5090
参考URL 埋蔵文化財センター
常陸国風土記の記載内容
那賀郡

平津の駅家の西一二里に岡あり。名を大櫛という。上古人あり。体は極めて長大く、身は丘壟の上に居ながら、手は海浜の蜃を摎りぬ。その食らいし貝、積聚りて岡と成き、時の人大朽の義を取りて、今は大櫛の岡という。その践みし跡は、長さ四十余歩なり。尿の穴の径は、二十余歩許りなり。