常陸国風土記を訪ねる

黒前の山(くろさきのやま)

「風土記」(逸文 仁和寺本『万葉集註釈』巻第二)の志太郡名由縁にいう黒前山は、十王町にある竪破山のことである。初め「角枯山」と称し、のち黒坂命の伝説に因んで「黒前山」となり、いつの頃からか「竪破山」と称するようになった。「竪破山」の名は、山頂に真っ二つに割れた巨石があるところから名づけられたものであろう。

指定の種別 未指定
市町村名 日立市
所在地 日立市十王町黒坂(竪破山)
担当課 日立市郷土博物館
電話番号 0294-23-3231
参考URL なし
常陸国風土記の記載内容
信太郡名の条

黒坂命、陸奥の蝦夷を征討ちたまふ事ありき。凱旋りて、多歌郡の角枯の山に及るに、黒坂命病に遇ひて身故りたまふ。爰に、角枯を改めめて、黒前山と号く。